专利摘要:
通信システム(20)は第1と第2の送信機(36A、36B)を有し、それらはそれぞれ第1と第2のデータを搬送する第1と第2の無線周波数(RF)信号を1つの無線通信チャネル上で送信する。それら送信機は1群の動作モードより1つの動作モードを選択し、前記選択された動作モードで動作するように接続される。1群の動作モードは、1つの保護モード、ここにおいて第2の送信機は第1の送信機のバックアップとして働き、1つの空間多重モード、ここにおいて第1のデータは第2のデータとは異なり、第1と第2の送信機は同時に送信し、1つのビーム形成モードと、ここにおいて第1のデータは第2のデータと同一であり、第2のRF信号は第1のRF信号の1つの位相偏移した複製を有し、第1と第2の送信機は同時に送信し、のモードの内、少なくとも2つのモードを有する。
公开号:JP2011510554A
申请号:JP2010542734
申请日:2008-12-15
公开日:2011-03-31
发明作者:アーロニ、アヒカム;フリードマン、ジョナサン;ラヴィッド、ラフィ
申请人:プロヴィジェント リミテッド;
IPC主号:H04J99-00
专利说明:

[0001] 本発明は、一般的に無線通信リンクに関し、特に無線リンクを多重操作モードで操作する方法およびシステムに関するものである。]
背景技術

[0002] ある通信システムは、装置機能不全や悪いチャネル条件に対する保護を提供するためデータを冗長通信リンク上で送受信する。例えば、エリクソンLM社(キスタ、スウェーデン)は、このような保護された構成を採り入れたMINI−LINKと呼ばれるマイクロ波リンクの製品群を提供している。]
[0003] ここに紹介され、採り入れられる特許文献1は通信システムにおいてセルの送信を保護する方法について記載している。送信側では、2つの同一のセルの流れが2つの離れた物理リンクに送信される。マーカーとして機能するセルは、セルのブロック又はセルのブロックの1組を区切るが、送信機において各流れに等間隔に挿入される。受信機側では、2つのセルの流れが受信され、送信誤りが少ない方の流れからブロック又はブロック群が選択される。]
[0004] ここに紹介され、採り入れられる特許文献2は、ビット損失の無い経路交換法を開示している。1つの稼働経路と1つの保護経路上の同一のデジタルライン信号は、連続してそれぞれ別にビット誤りを監視される。ビット誤りが稼働経路において発見され、保護経路にビット誤りが無い場合、1つの交換トリガーが生成され、稼働経路から保護経路への交換がデータブロックごとに行われる。正しいデータのみが下流の機器に送信される。この方法は、ブロックの初め又は先頭に置かれた、ビット誤り検査のための1つの表示子を有する1フレーム長のデータブロックを使用する。]
[0005] 多重入力多重出力(MIMO)システムと呼ばれる他の通信システムでは、多重送受信アンテナを使用して同時に送受信する。あるMIMO技術が信号の空間多重化を提供するために使用される。例えば、ここに紹介され、採り入れられる特許文献3は、空間多重化と非空間多重化の間で送信に特有の変数に対応して操作モードを適合させる、無線通信システムを開示している。ある実施形態では、利用者ユニットは利用者ユニットと基本送受信機基地と通信するモード判定ロジックを含む。モード判定ロジックは、受信した信号に対応して、利用者データ流が基本送受信機基地と利用者ユニットとの間で空間多重化と非空間多重化のどちらで送信されるべきかを判定する。]
[0006] ここに紹介され、採り入れられる特許文献4は、多重送受信アンテナを有する通信システムで使用される制御方法について開示している。受信側が、複数の受信部門の中のいずれかの受信部門で正常状態と非正常状態との間で状態変化を検知すると、受信側は正常な受信部門の数以下の1つの数字を計算し、計算された数字の情報を送信側に送信する。送信側はそれに従って、操作される送信部門の数を適合させる。]
[0007] 他の通信システムは1つの送信された信号の位相偏移した複製を多重アンテナから送信し、1つの指向性高利得送信を生成する。この技術はしばしばビーム形成(BF)技術と呼ばれる。]
先行技術

[0008] 米国特許6,611,942
米国特許5,631,896
米国特許6,937,592
米国特許出願公報2007/0010209]
[0009] 本発明の実施形態は、第1と第2の送信機を有する通信システムであって、
その送信機はそれぞれ第1と第2のデータを搬送する第1と第2の無線周波数(RF)信号を1つの無線通信チャネル上で送信し、1群の動作モードより1つの動作モードを選択し、選択された動作モードで動作するように接続され、
ここにおいて1群の動作モードは、
1つの保護モードと、
ここにおいて第2の送信機は第1の送信機のバックアップとして働き、
1つの空間多重モードと、
ここにおいて第1のデータは第2のデータとは異なり、第1と第2の送信機は同時に送信し、
1つのビーム形成モードと、
ここにおいて第1のデータは第2のデータと同一であり、第2のRF信号は第1のRF信号の1つの位相偏移した複製を有し、第1と第2の送信機は同時に送信し、
のモードの内、少なくとも2つのモードを有する、ことを特徴とするシステム、を提供する。]
[0010] ある実施形態では、システムは、システムの1つの条件を評価し、評価された条件に対応して動作モードを1群の動作モードより選択し、第1および第2の送信機に選択された動作モードで動作させる、ように構成される少なくとも1つのコントローラを有する。開示された実施形態では、システムは、第1と第2のRF信号を受信し、第1と第2の受信信号を生成するように接続される、第1と第2の受信機と、少なくとも1つのコントローラにより制御され、選択された動作モードに従って第1と第2のデータの少なくとも一部を復号するため、第1と第2の受信信号を処理するように接続される、1つの出力モジュールと、を有する。ある実施形態では、少なくとも1つのコントローラが、前記出力モジュールに対し、前記システムが前記保護モードで動作する場合は、前記第1と第2の受信信号の1つからの前記第1と第2のデータの少なくとも一部を復号させ、前記システムが前記空間多重モード及び前記ビーム形成モードの内の1つの動作モードで動作する場合は、前記第1と第2の受信信号からの前記第1と第2のデータを一緒に復号させるように構成される。]
[0011] 他の実施形態では、システムが保護モードで動作する場合、記第1の受信機と第2の受信機の両方が第1のRF信号を受信するように構成され、第2の受信機は第1の受信機に対するバックアップとして機能する。さらに他の実施形態では、システムが保護モードで動作する場合、第2の受信機は非活性であり、ここにおいて少なくとも1つのコントローラは、第1の受信機の1つの機能不全に対応して第2の受信機を起動するように構成される。他の実施形態では、システムが保護モードで動作する場合、第1の受信機と第2の受信機の両方が起動されており、出力モジュールが第1の受信機からの第1のデータを復号し、ここにおいて少なくとも1つのコントローラが、出力モジュールに対し、第1の受信機の1つの機能不全に対応して第2の受信機からの第1のデータの復号を開始させるように構成される。
さらに他の実施形態では、システムがビーム形成モードで動作する場合、出力モジュールは、第1と第2のRF信号間の1つの位相偏移にかかわりなく第1と第2のデータを一緒に復号するように接続される。ある実施形態では、第1と第2の送信機は、第1のアンテナ間距離だけ互いに離れて配置されるそれぞれ第1と第2の送信アンテナを有し、ここにおいて第1と第2の受信機はそれぞれ第2のアンテナ間距離だけ互いに離れて配置されるそれぞれ第1と第2の受信アンテナを有し、ここにおいて少なくとも1つの第1と第2のアンテナ間距離が、第1と第2のデータの一緒の復号が位相偏移に感応しないように選択される。]
[0012] 開示された実施形態では、出力モジュールは、第1と第2のデータを復号する前に、第1と第2の受信信号にそれぞれ直交する第1と第2の位相回転信号を乗ずる。他の実施形態では、少なくとも1つのコントローラが送信機を制御するための1つの送信機コントローラと、受信機と出力モジュールを制御するための1つの受信機コントローラとを有し、ここにおいて送信機コントローラと受信機コントローラは選択された動作モードを互いに調整する。さらに他の実施形態では、システムがビーム形成モードで動作する場合、受信機コントローラは第1と第2の受信信号の1つの測定を実行するように構成され、ここにおいて送信機コントローラは、第1と第2のRF信号間の1つの位相偏移を測定に対応して修正する。他の実施形態では、少なくとも1つのコントローラは送信機を制御するための1つの送信機コントローラと、受信機と前記出力モジュールを制御するための1つの受信機コントローラとを有し、ここにおいて受信機コントローラは、送信機コントローラにかかわりなく動作モードを選択する。]
[0013] CL14−20
ある実施形態では、少なくとも1つのコントローラは、データ損失無しに前記複数の動作モードの間で交替を行う。1つの実施形態では、条件は、複数の送信機の1つと複数の受信機の1つの間の1つのチャネルの1つの特性、複数の受信機の1つにおける1つの受信品質、第1と第2のデータの1つの1つの機能不全表示、および1つの特性、から構成される1群のパラメータから選択された少なくとも1つのパラメータに依存する。他の実施形態では、条件は、複数の送信機の1つの1つのモデムパラメータ、複数の受信機の1つの1つのモデムパラメータ、複数の受信信号の1つの1つの信号雑音比(SNR)、複数の送信機と複数の受信機との間の1つのチャネルの1つの分散特性、および複数の受信機の1つの1つの誤り率、から構成される1群のパラメータから選択された少なくとも1つのパラメータに依存する。ある実施形態では、少なくとも1つのコントローラは、システムに対するメンテナンスの実行を可能にするため、前記保護動作モードを選択する。
ある実施形態では、第1と第2の送信機は、互いに位相同期している第1と第2のローカルオシレータ(LO)信号をそれぞれ使用して、第1と第2のRF信号を生成する。他の実施形態では、第1と第2の送信機は、互いに位相同期していない第1と第2のローカルオシレータ(LO)信号をそれぞれ使用して、第1と第2のRF信号を生成する。1つの実施形態では、第1と第2の送信機は、それぞれ第1と第2の位相を有する第1と第2の周波数で第1と第2のRF信号を送信し、ここにおいて第1と第2の送信機の一方は、第1と第2の送信機の他方の1つの周波数と1つの位相を追跡する。]
[0014] さらに本発明の実施形態によれば、
第1と第2のデータを搬送する第1と第2の無線周波数(RF)信号を1つの無線通信チャネル上でそれぞれ第1と第2の送信機により送信するステップと、
1群の動作モードより1つの動作モードを選択し、第1と第2の送信機に対し選択された動作モードで動作させるステップと、
を有する通信の方法であって、
ここにおいて1群の動作モードは、
1つの保護モード、
ここにおいて第2の送信機は第1の送信機のバックアップとして働き、
1つの空間多重モード、
ここにおいて第1のデータは第2のデータとは異なり、第1と第2の送信機は同時に送信し、
1つのビーム形成モードと、
ここにおいて第1のデータは前記第2のデータと同一であり、第2のRF信号は第1のRF信号の1つの位相偏移した複製を有し、第1と第2の送信機は同時に送信し、
のモードの内、少なくとも2つのモードを有する、
ことを特徴とする方法、が提供される。
本発明は図面を参照した実施例の詳細な説明により、より十分に理解される。]
図面の簡単な説明

[0015] 本発明の実施形態の多重モード無線通信リンクの概略ブロック図である。
本発明の実施形態の多重モード無線通信リンクの、1つの動作モードにおける動作を示す概略ブロック図である。
本発明の実施形態の多重モード無線通信リンクの、他の1つの動作モードにおける動作を示す概略ブロック図である。
本発明の実施形態の多重モード無線通信リンクの、さらに異なる1つの動作モードにおける動作を示す概略ブロック図である。
本発明の実施形態の多重モード無線通信リンクの操作方法を示すフロー図である。
本発明の実施形態のアンテナ間距離の関数としての無線通信システムのシステム利得を示すグラフである。]
実施例

[0016] (概要)
無線通信リンクはしばしば種々の動作条件および性能要求のもとで動作し、それらは時間とともに変化する。例えば変化する気候条件はリンク減衰を変化させ、機器の機能不全は性能と機能性に影響し、またリンクは可変の処理能力を要求されることもある。]
[0017] 空間多重化、ビーム形成、バックアップ保護のような異なるリンク構成は、異なる条件と要求の組合せの下では好適であるかもしれない。例えば、空間多重化構成は高い処理能力に特徴があり、ビーム形成構成はリンク減衰が大きい場合に高いシステム利得を得るには好適であり、保護構造は信頼性を増大させるのに使用される。]
[0018] しかし、リンク条件及び要求は時間とともに変化し、単一の構成では最高性能は得られない。ある1つの構成はある特定のシナリオでの極大性能を提供しても、他のシナリオでは劣るかもしれない。
本発明の実施形態では、多重モード通信リンクを提供し、それは、現在の条件及び/又は要求に適合させるため、動作モードを自動的に変更する。以下に述べるある実施形態では、多重モード通信リンクは多重の送信機と多重の受信機を有する。複数の送信機と複数の受信機は、保護構成、空間多重化構成、ビーム形成構成等の、複数の潜在的動作モードの内の1つのモードで動作するように構成可能である。]
[0019] リンクは1つのシステム・コントローラを有し、それは1つの条件を評価し、複数の動作モードの内の1つのモードで動作するように、異なる複数のリンク要素を設定する。条件は種々のパラメータに基づきうる。それらは、送信機と受信機間の異なるチャネル条件、受信機での受信品質、送信機及び/又は受信機の機能不全の表示、および送信を意図されたデータの特性などである。コントローラはある所定の条件と要求の組合せに対する適切な動作モードの選択に関し異なるポリシーを適用してもよい。幾つかの例がここに示される。]
[0020] ここに記述される多重モード通信リンクは、現在の条件に適合するようにその構成を改変し、従って時間と共に変化する広範な条件と要求の下で最大の性能を獲得することが出来る。さらに、ここに記載される方法はリンク規格の幾つかを緩和し、寸法を減少することを可能にする。このことは、有意なコスト、寸法及び電力消費削減をもたらします。また、自動的な多重モード動作は、単一型の1つのシステムをサイト固有の最適化の必要なく、種々のインストールや環境に対して使用可能とし、物流的な観点からも有利である。]
[0021] (システム説明)
図1は本発明の実施形態の多重モード無線通信リンク20の概略ブロック図である。リンク20は1つの2重受信機(RX)28と1つの無線チャネル上で通信する1つの2重送信機(TX)24を有する。リンク20はマイクロ波またはミリ波のリンクまたは、他の適切な型の無線通信リンクでもよい。] 図1
[0022] 2重送信機24は1つの入力モジュール32を有し、それは入力データを受信し、DATA1,DATA2と表示される2つのデータ流を生成する。2重送信機は送信機36Aと36Bを有し、それらはそれぞれDATA1,DATA2を処理し、複数の無線周波数(RF)信号を生成する。無線信号はそれぞれ送信アンテナ40A,40Bを経由して送信される。]
[0023] 典型的に、各2つの送信機はそれぞれのデータ流を誤り訂正記号(ECC)を使用して符号化し、符号化されたデータを1つの適切な変調構造を使用して変調し、基底帯域信号をRFに上方変換し、RF信号を増幅し、送信アンテナを経由して送信する。送信機はしばしば、デジタル及び/又はアナログのフィルタリング、電力制御やその他機能などの追加の機能を果たす。2重送信機はさらに1つのTXコントローラ44を有する。それは異なる送信機要素、特に入力モジュール32、送信機36Aと36B、を設定し制御する。]
[0024] 2重送信機24から送信されたRF信号は2重受信機28に受信される。2重受信機は、受信アンテナ48A,48Bを有し、それらは送信アンテナ40A,40Bから送信された信号を受信する。送信アンテナと受信アンテナの対応関係は固定されておらず、ある受信アンテナは必ずしも単一の送信アンテナからの信号を受信するわけではないことに注意が必要である。以下で詳細に説明するように、リンク20の幾つかの動作モードでは、各受信アンテナは両方の送信アンテナから送信された信号を受信する。一方他の動作モードでは、各受信アンテナは2つの送信アンテナの1つから送信された信号のみを受信する。]
[0025] リンク20の1つの典型的な配置では、送信および受信アンテナは指向性であり、即ち、指向性ビームパターンを有し、そのメインローブはリンクの反対側を指向している。リンクの幾何学形状は、典型的に、両方の受信アンテナが両方の送信アンテナのメインローブで包含される、またその逆も成り立つ、ように設定される。]
[0026] ある実施形態では、送信機36Aと36Bは異なる周波数で送信する。さらにあるいは、送信アンテナ40A,40Bは異なる偏波で送信する。さらにあるいは、送信アンテナ及び受信アンテナは、空間的ダイバーシティを提供するため、互いにある距離を離して設置される。]
[0027] 受信アンテナ48A,48Bで受信されたRF信号は受信機52A,52Bでそれぞれ処理される。各受信機は典型的にRF信号を基底帯域に下方変換し、そして基底帯域信号を複数のデジタルサンプルの1つの流れに変換する。受信機52A,52Bにより生成された2つのサンプルの流れは、1つの出力モジュール56に提供される。出力モジュール56はそのサンプルの流れを処理し、2つの受信された信号により搬送されたデータを再構築する。2重受信機はさらにRXコントローラ60を有し、それは異なる受信機要素、特に出力モジュール56および受信機52A,52Bを設定し制御する。]
[0028] TXコントローラ44及び/又はRXコントローラ60はリンク20において多重モード動作法を実行する。異なる機能は2つのコントローラ間で異なった方法で所望の通り分割されうる。このようにTXおよびRXコントローラは集合的に1つのシステム・コントローラとして見做され、それは以下に記載の方法を実行する。TXおよびRXコントローラはデータを交換し、動作モードの変更を調整し、互いに通信する。TXコントローラはRXコントローラに送信機36A及び/又は36Bを使用してデータを送信する。ある実施形態では、リンク20は逆方向チャネル64を有し、それを使用してRXコントローラはTXコントローラにデータを送信することができる。典型的にコントローラ44と60は、複数の汎用プロセッサを有し、それらはここに記載される機能を実行するようにソフトウェア中でプログラムされている。ソフトウェアは、リンク20経由のように電子的形態でプロセッサにダウンロード可能であり、あるいはソフトウェアは、プロセッサに接触可能媒体上で供給される。]
[0029] 各送信機および受信機は、典型的に送信機または受信機のアナログ処理機能を実行する1つのアナログ部と、デジタル処理機能を実行する1つのモデムを有する。アナログ部は例えばRF集積回路(RFIC)、デスクリート部品、またはそれらの組合せを使用して実現されうる。モデムは、ASIC又はフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)のようなハードウェアを使用して、あるいはソフトウェアを使用して、あるいはその組合せにより実現されうる。]
[0030] ここに記載された実施形態は2つの送信機と2つの受信機の構成を主に述べているが、それは純粋に思想の明確化のためである。他の実施形態では、リンク20はいかなる数の送信機及び/又は受信機を有してもよい。]
[0031] (多重モードリンク操作)
本発明の実施形態はリンク20の多重の送信機と受信機を3つの異なる動作モード、即ち保護モード、空間多重モード及びビーム形成モードにおいて操作する方法及びシステムを提供する。各モードはある条件下においてある性能上の優位性を有する。ここで既述される方法は、種々の状況に応じてこの3つのモード、または1つのサブ組のモード、の中で変化する。モード変更を誘発する幾つかの条件およびイベントが以下でさらに既述される。]
[0032] 図2−4は本発明の実施形態の多重モード無線通信リンクの、それぞれ異なる3つの動作モードにおける動作を示す概略ブロック図である。図2は保護モード、図3は空間多重モード、図4はビーム形成モードである。図2−4は図1に示す多重モードの異なるモードを示し、TX及びRXコントローラが、入力モジュール、送信機、受信機および出力モジュールを制御し設定するやり方が異なる。] 図1 図2 図3 図4
[0033] 図2はリンク20の保護モードを示す。このモードでは、送信機36Aは主送信機として機能し、送信機36Bはバックアップとして働く。2重の受信機の中で、受信機52Aは主受信機として働き、受信機52Bはバックアップとして働く。デフォルトでは、バックアップ・リンク(即ち、バックアップ送信機および受信機からなるリンク)は非活性化され、データの送信には使用されない。主リンクが切断されると、TX及びRXコントローラは主送信機及び主受信機を非活性化させて、バックアップ送信機及び受信機を起動する。主リンクは、例えば主送信機又は主受信機の機能不全により、あるいは主リンクのチャネル条件が許容できないほど悪化すると、切断される。] 図2
[0034] 送信機と受信機は活性状態とバックアップ状態の役割を通常交替する。例えば、主リンクが切断されたのち、以前バックアップと見做されていたリンクが主リンクとなる。このリンクが切断されると(そして、一方のリンクが修復されていた場合)以前主リンクであって、現在バックアップとして働くリンクに切り替えられる。]
[0035] ある実施形態では、保護モードで動作する場合、TXコントローラ44は入力モジュール32を、入力データを主送信機に向け、主送信機を起動し、バックアップ送信機を非活性化するように設定する。RXコントローラ60は出力モジュール56を、出力データを主受信機から引き出し、主受信機を起動し、バックアップ受信機を非活性化するように設定する。ある実施形態では、主送信機と両方の受信機が起動されている。両方の受信機が主送信機から送信された信号を受信し、切断に対してヒットレスな方法で互いに保護する。主送信機が機能不全となると、TXコントローラはバックアップ送信機を起動し切り替える。
(直接には保護に関しないが、片方の送信機及び/又は片方の受信機は他の理由で非活性化される。それは例えば、単一の送信機・受信機ペアで実行される初期のリンクの獲得及び立ち上げの間や、修理やアップグレードなどのメンテナンスの間などである。)]
[0036] 保護された通信リンクを操作するある追加の側面は、米国特許出願11/634,781、名称「保護された可変レートリンクにおけるデータレート協調」、出願日2006年12月5日、及び 米国特許出願11/891,754、名称「改善された保護表示を有する保護通信リンク」、出願日2007年8月13日、に記載されここに参照として採り入れられる。]
[0037] 図3はリンク20の空間多重モードの操作を示す。この操作モードでは、送信機36Aと36Bは共に起動され異なるデータを送信する。入力モジュール32は入力データを受信し、それを2つのデータ流DATA1,DATA2(但し、DATA1とDATA2は同一ではない)に、デマルチプレクサ68を使用するなどで、分割する。このように送信機36Aと36Bから送信されたRF信号は典型的に異なり、かつ相関性が無い。2つのRF信号は異なる周波数及び/又は異なる偏波で送信される。] 図3
[0038] 2重受信機28では、受信機52A,52Bはこのモードでは共に起動されている。上記のように、リンクの幾何学的配置のため、各受信アンテナは両方の送信アンテナ40A,40Bから送信された2つのRF信号を受信する。このように各受信機52Aと52BはDATA1とDATA2を搬送する2つの信号要素を処理する。しかし、これらの信号要素は、異なる無線チャネル上を経由して搬送されるため同一ではない。]
[0039] 出力モジュール56は受信信号を受信機52A,52Bより受け取り、DATA1とDATA2を一緒に探知する。この目的のために種々の共同探索手法が使用されてもよい。例えば、出力モジュールは最大比合成(MRC)を適用してもよい。或いはシステムは空間時間トレリス符号(STTC)を使用してもよい。STTCは、例えば、Tarokh他著、「高データレート無線通信用の空間時間符号:性能分析及び符号形成」IEEE情報理論会報、(44:2)、1998年3月、744−765頁に記載されており、それはここに参照として採り入れられる。]
[0040] さらに或いは、空間時間ブロック符号(STBC)が使用されてもよい。STBCは例えば、Alamouti著、「無線通信用の単純送信ダイバーシティ技術」IEEE通信選択領域ジャーナル、第16巻、No8、1998年10月、1451−1458頁に記載されており、それはここに参照として採り入れられる。或いは出力モジュール56は元の入力データをDATA1とDATA2から再構築し、データ列を出力してもよい。]
[0041] 図4はリンク20のビーム形成モードの操作を示す。このモードでは両方の送信機は同一のデータを送信する。2つの送信アンテナから送信された2つのRF信号は、位相偏移した互いの複製であり、2つの信号の相対位相は受信機28の方向に向けられる1つの指向性ビームを形成するように選択される。] 図4
[0042] 2つのRF信号間の制御された位相偏移は、典型的に1つの送信機のローカル・オシレータ(LO)を他方の送信機のLOに固定することにより獲得される。或いは、送信機36Aと36BのLOは1つの共通標準クロックに固定される。さらに或いは、2つの送信機のLOは異なる標準クロックに由来してもよく、この場合、送信機の一方は、他方の送信機の周波数と位相を追跡し、それに適合するように1つの修正ループを使用して、自分の周波数修正する。修正ループは典型的にデジタルであるが、アナログ方式も可能である。]
[0043] 2重受信機は指向性信号を受信するのに異なる構成を使用してもよい。ある実施形態では、受信機は受信機52A,52Bの両方を起動し、出力モジュール56は受信したサンプルの2つの列を一緒に探知する。例えば出力モジュールは、従来技術で既知の最大比合成を実行してもよい。]
[0044] (異なる動作モードの特徴)
上記の3つの動作モードは異なる特徴、利点および制限があり、また異なる状況の下で性能上の利点を提供する。例えば、空間多重モードは、2つのリンクが異なるデータを並行して送信するので、高い処理量を提供するには好適である。一方ビーム形成モードは、非常に優れたリンクバジェットを提供するため、雨季のような悪いチャネル条件に好適である。保護モードは、信頼性が最大関心事である場合は当然好適です。保護モードは、ある時点をとると1つの送信機のみが起動されているため、リンクの信頼性(例えば、切断間平均時間−MTBF)を増大させるのにも使用できる。]
[0045] システム・コントローラ(即ち、TXコントローラ44及び/又はRXコントローラ60)は、ある条件を評価し、リンク20の適切な動作モードをこの条件に基づいて選択する。コントローラは様々な条件に対応して、異なるモードの間で交替するため、種々の基準、ロジック、またはポリシーを適用する。条件は、送信機と受信機間の異なる無線通信チャネルの条件、受信機での受信品質、送信機及び/又は受信機の機器の機能不全表示、送信を意図されるデータの特性(例えば、所望処理量)などのパラメータや、他の適切なパラメータに基づいてもよい。]
[0046] 条件はまた、1つまたは両方の送信機又は受信機の1つのモデムパラメータ、1つまたは両方の受信機の信号対雑音比(SNR)、1つまたは両方の受信機で測定された送信機と受信機間のチャネルの分散特性、及び1つまたは両方の受信機で測定又は積算された1つの誤り率、のような要素に依存してもよい。]
[0047] 例えば、コントローラは、リンクが機器の機能不全に反応出来るようにし、MTBFを増大させるために、保護モードにあるリンクをデフォルトに設定し、てもよい。チャネル条件がある閾値より下回った場合(例えば、大雨)、コントローラはリンクがビーム形成モードで動作するように切り替えてもよい。このモードではリンクは切断に対して弾力性が低いが、しかし、チャネル減衰が大きい場合でも通信を維持することが出来る。チャネル条件が好転すると、コントローラはリンクを保護モードに戻してもよい。]
[0048] 他の例では、リンクは最初保護モードで動作する。送信機24が非常に大きな情報量を送信しなければならない場合、コントローラは空間多重モードに切り替えて追加の処理量を得る。要求処理量が平常に戻った場合、コントローラは保護モードに戻してもよい。]
[0049] 更に他の例では、リンクは高い名目処理量を提供するため、最初空間多重モードで動作する。機器機能不全が起こった場合は保護モードに切り替えてもよい。リンクはこのように機能不全に拘わらず動作を続けるが、処理量は低下する。]
[0050] さらに或いは、コントローラは他の適切な条件および他の適切なロジック又は基準を、評価された条件に基づいて適切な動作モードを選択するために適用してもよい。コントローラは、異なるモードへの、及び/又は、異なるモードからの移行に対する異なる条件などの、多重の条件を評価してもよい。詳細には条件は、1つのモードから他のモードへの移行する条件がその逆方向の移行の条件と異なる、1つの履歴特性を定義する。]
[0051] リンク20の多重モード動作は、広範な変化する条件と要求の下で、リンクが最良の性能を提供出来るようにする。さらに多重モードによりリンク規格の寸法の低減が可能となり、それにより、有意のコスト、寸法及び電力の低減を提供する。例えば、マイクロ波リンクは、通常特定の最大停電確率に適合するように設計される。停電期間は通常雨により引き起こされる。リンク20がビーム形成モードで動作可能なため、リンクはこのモードを前提に所望の性能水準に適合するように設計可能であり、このことは送信機電力において最大9dBの削減を可能にする。条件が良い場合、リンクは保護モードまたは空間多重モードで動作し、増大した信頼性及び/又は、処理量を提供することが出来る。]
[0052] ある実施形態では、TXとRXコントローラは、1つのモードから他のモードへの移行がヒットレスである、即ち移行によりデータが全く失われないように、移行を調整する。例えば、データは番号を振られた、または、TXとRXコントローラで識別可能な、複数のフレームで送信される。モード変更を始める場合、TXとRXコントローラは変更が起こるある1つのフレームを調整し、送信機と受信機の両方の中の所望のフレーム内での移行を実行する。他の実施形態では、ヒットレス動作はTXとRXコントローラとの間の調整なしに実行される。]
[0053] ある実施形態では、モード変更は、現在選択されているモードを感知している送信機24を除外して、受信機28においてのみ実行される。この実施形態では、それが存在した場合の、逆方向チャネル64を使用したモード変更の調整は必要とされない。例えば、両方の送信機が同一のデータを送信し、2つの受信機が、送信機を巻き込むことなく、ビーム形成モードと保護モードとの間で交替するかもしれない。]
[0054] 図5は本発明の実施形態の多重モード無線通信リンクの操作方法を示すフロー図である。方法は最初に動作ステップ70において、リンク20が上記の動作モードの1つで動作することから始まる。システム・コントローラは、条件評価ステップ74において、1つ以上の既定のモード変更条件を評価する。評価された条件に基づいて、コントローラは、点検ステップ78において、リンクの動作モードを変更するかを点検する。] 図5
[0055] もし評価された条件がモード変更が実行されるべきと指示した場合、コントローラは、モード切り替えステップ82において、それに従ってモードを切り替える。方法はステップ70に戻り、リンク20は新たに選択された動作モードで動作を開始する。
そうでない場合、即ち、コントローラがステップ78において現在の動作モードが維持されるべきと判断した場合、方法はステップ82を実行することなくステップ70に戻り、リンクは動作モードを変更することなく動作を継続する。]
[0056] (ビーム形成モードにおける位相偏移調整)
ビーム形成モードで動作する場合、システム利得(即ち、単一のアンテナを使用した場合と比較したリンクバジェットの改善)は、複数のリンクパラメータに依存する。それらは、通信範囲(送信機と受信機の距離)、リンク周波数、2つの送信アンテナ間の距離、及び2つの受信アンテナ間の距離である。]
[0057] 図6は本発明の実施形態のアンテナ間距離の関数としての無線通信システムのシステム利得を示すグラフである。この例では、リンク周波数は23GHzであり、通信範囲は5,000mである。送信アンテナ間の距離および受信アンテナ間の距離は、単純化のため同一と仮定する。他の実施形態では、送信アンテナ間の距離および受信アンテナ間の距離は異なる。] 図6
[0058] 曲線86は単一アンテナと比較したシステム利得をアンテナ間距離の関数としてdBで示したものである。システム利得は6−9dBの間で変化する。9dBの最大システム利得を得るためには、アンテナ40Aと40Bから送信されたRF信号間の位相偏移は、結果として得られる指向性ビームが正確に受信アンテナの1つに指向するように調整されなければならない。位相偏移は、受信機において受信信号を測定し、それに従い送信機において位相偏移を適用する、1つの閉鎖ループにより決定される。この閉鎖ループは典型的に測定結果及び/又は補正値を送信機にフィードバックするため、逆方向チャネルを使用する。この構成では、送信機36Aと36Bのローカルオシレータ(LO)は、単一の標準クロックに両方のLOが由来するなどにより、典型的に、互いに位相固定される。]
[0059] 他の実施形態では、リンクは6dBという低めのシステム利得を得るように設定されうるが、このような構成では、位相偏移の調整や受信機から送信機への他のフィードバックは必要ではない。このような実施形態では、リンクパラメータは6dBの最低システム利得(図6の例では、アンテナ間距離が約5.7mの時)を得るように設定される。この設定では、システムは送信アンテナ間の位相偏移には感応しない; 従って2つの送信機のLOは必ずしも互いに位相同期している必要はない。時間と周波数の同期は取られている。] 図6
[0060] ある実施形態では、位相同期していないLOを使用する場合、2重受信機は、2つの受信機の出力において、それぞれ直交する位相回転信号をサンプル列に乗ずることにより、LO間の位相偏移を補償してもよい。例えば、出力モジュールは、1つの受信機(例えば受信機52A)の出力においてサンプル列に係数Sin(θn)を乗じ、他方の受信機(例えば受信機52B)の出力に係数Cos(θn)を乗じてもよい。ここにθnは1つのサンプルと次サンプルとの間で増加する1つの位相を表わし、それは2重受信機において1つの位相同期回路(PLL)で生成されてもよい。2つの位相調整された信号はその後最大比合成(MRC)を使用して一緒に復号されてもよい。]
[0061] 受信機から送信機にフィードバックが必要とされない他の1つの実施形態が、上記のAlamoutiの著作に記載されている。その方法によれば、2つの送信機がS0とS1で表示される信号をある期間にそれぞれ送信する。次の期間に送信機は信号−S1*と−S2*をそれぞれ送信する。ここで*は複素共役を示す。2つの受信機は、最大尤度復号を使用して、2つの期間で受信した信号から信号S0とS1を再構築する。リンク20は空間多重モードにおいて類似の仕組みを使用してもよい。]
[0062] ここに記載された実施形態は無線リンクの多重モード動作に関しているが、本発明の原理は、同期光ネットワーク(SONET)、同期デジタル・ハイアラーキー(SDH)保護線リンク、および準同期デジタル・ハイアラーキー(PDH)保護線リンクなどの他の通信システムの多重モード動作にも使用可能である。]
[0063] 上記の実施形態は例示として引用され、本発明は特に上記に示され、また記載されたものに制限されない。むしろ、本発明の範囲は、上記で記載された種々の特徴の組合せ及び準組合せを含み、当業者が上記の記載を読んで想起する、従来技術に開示されていない、その変形及び修正をも含む。]
[0064] 20:リンク24:2重送信機 28:2重受信機
32:入力モジュール36A,36B:送信機(TX)
40A,40B:送信アンテナ44:TXコントローラ
48A,48B:受信アンテナ52A,52B:受信機(RX)
56:出力モジュール60:RXコントローラ
68:デマルチプレクサ]
权利要求:

請求項1
第1と第2の送信機を有する通信システムであって、前記送信機はそれぞれ第1と第2のデータを搬送する第1と第2の無線周波数(RF)信号を1つの無線通信チャネル上で送信し、1群の動作モードより1つの動作モードを選択し、前記選択された動作モードで動作するように接続され、ここにおいて前記1群の動作モードは、1つの保護モードと、ここにおいて前記第2の送信機は前記第1の送信機のバックアップとして働き、1つの空間多重モードと、ここにおいて前記第1のデータは前記第2のデータとは異なり、前記第1と第2の送信機は同時に送信し、1つのビーム形成モードと、ここにおいて前記第1のデータは前記第2のデータと同一であり、前記第2のRF信号は前記第1のRF信号の1つの位相偏移した複製を有し、前記第1と第2の送信機は同時に送信し、のモードの内、少なくとも2つのモードを有する、ことを特徴とするシステム。
請求項2
前記システムの1つの条件を評価し、前記評価された条件に対応して前記動作モードを前記1群の動作モードより選択し、前記選択された動作モードで前記第1および第2の送信機を動作させる、ように設定される少なくとも1つのコントローラを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
請求項3
前記第1と第2のRF信号を受信し、第1と第2の受信信号を生成するように接続される、第1と第2の受信機と、少なくとも1つのコントローラにより制御され、前記第1と第2のデータの少なくとも一部を復号するため、前記選択された動作モードに従って前記第1と第2の受信信号を処理するように接続される、1つの出力モジュールと、を有することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
請求項4
前記出力モジュールに対し、前記システムが前記保護モードで動作する場合は、前記第1と第2の受信信号の1つからの前記第1と第2のデータの少なくとも一部を復号させ、前記システムが前記空間多重モード及び前記ビーム形成モードの内の1つの動作モードで動作する場合は、前記第1と第2の受信信号からの前記第1と第2のデータを一緒に復号させるように、少なくとも1つのコントローラが設定される、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項5
前記システムが前記保護モードで動作する場合、前記第1の受信機と前記第2の受信機の両方が前記第1のRF信号を受信するように構成され、前記第2の受信機は前記第1の受信機に対するバックアップとして機能する、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項6
前記システムが前記保護モードで動作する場合、前記第2の受信機は非活性であり、ここにおいて少なくとも1つのコントローラは、前記第1の受信機の1つの機能不全に対応して前記第2の受信機を起動するように設定される、ことを特徴とする請求項5に記載のシステム。
請求項7
前記システムが前記保護モードで動作する場合、前記第1の受信機と前記第2の受信機の両方が起動されており、前記出力モジュールが前記第1の受信機からの前記第1のデータを復号し、ここにおいて少なくとも1つのコントローラが、前記出力モジュールに対し、前記第1の受信機の1つの機能不全に対応して前記第2の受信機からの前記第1のデータの復号を開始させるように設定される、ことを特徴とする請求項5に記載のシステム。
請求項8
前記システムが前記ビーム形成モードで動作する場合、前記出力モジュールは、前記第1と第2のRF信号間の1つの位相偏移にかかわりなく前記第1と第2のデータを一緒に復号するように接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
請求項9
前記第1と第2の送信機は、第1のアンテナ間距離だけ互いに離れて配置されるそれぞれ第1と第2の送信アンテナを有し、ここにおいて前記第1と前記第2の受信機はそれぞれ第2のアンテナ間距離だけ互いに離れて配置されるそれぞれ第1と第2の受信アンテナを有し、ここにおいて前記第1と第2のデータの一緒の復号が前記位相偏移に影響されないように、少なくとも1つの前記第1と第2のアンテナ間距離が選択される、ことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
請求項10
前記出力モジュールは、前記第1と第2のデータを復号する前に、前記第1と第2の受信信号にそれぞれ直交する第1と第2の位相回転信号を乗ずるように接続される、ことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
請求項11
少なくとも1つのコントローラが前記送信機を制御するための1つの送信機コントローラと、前記受信機と前記出力モジュールを制御するための1つの受信機コントローラとを有し、ここにおいて前記送信機コントローラと受信機コントローラは前記選択された動作モードを互いに調整する、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項12
前記システムが前記ビーム形成モードで動作する場合、前記受信機コントローラは前記第1と第2の受信信号の測定を実行するように構成され、ここにおいて前記送信機コントローラは、前記第1と第2のRF信号間の1つの位相偏移を前記測定に対応して修正するように設定される、ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
請求項13
少なくとも1つのコントローラは前記複数の送信機を制御するための1つの送信機コントローラと、前記複数の受信機と前記1つの出力モジュールを制御するための1つの受信機コントローラとを有し、ここにおいて前記受信機コントローラは、前記送信機コントローラにかかわりなく前記動作モードを選択するように設定される、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項14
少なくとも1つのコントローラは、データ損失無しに前記複数の動作モードの間で交替を行うように設定される、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項15
前記条件は、前記複数の送信機の1つと前記複数の受信機の1つの間の1つのチャネルの1つの特性、前記複数の受信機の1つの1つの受信品質、前記第1と第2のデータの内の1つのデータの1つの機能不全表示および1つの特性、から構成される1群のパラメータから選択された少なくとも1つのパラメータに依存する、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項16
前記条件は、前記複数の送信機の内の1つの送信機の1つのモデムパラメータ、前記複数の受信機の内の1つの受信機の1つのモデムパラメータ、前記複数の受信信号の内の1つの受信信号の1つの信号雑音比(SNR)、前記複数の送信機と前記複数の受信機との間の1つのチャネルの1つの分散特性、および前記複数の受信機の内の1つの受信機の1つの誤り率、から構成される1群のパラメータから選択された少なくとも1つのパラメータに依存する、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項17
少なくとも1つのコントローラは、システムに対するメンテナンスの実行を可能にするため、前記保護動作モードを選択するように設定される、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項18
前記第1と第2の送信機は、互いに位相同期している第1と第2のローカルオシレータ(LO)信号をそれぞれ使用して、前記第1と第2のRF信号を生成するように接続される、ことを特徴とする請求項1−17のいずれかに記載のシステム。
請求項19
前記第1と第2の送信機は、互いに位相同期していない第1と第2のローカルオシレータ(LO)信号をそれぞれ使用して、前記第1と第2のRF信号を生成するように接続される、ことを特徴とする請求項1−17のいずれかに記載のシステム。
請求項20
前記第1と第2の送信機は、それぞれ第1と第2の位相を有する第1と第2の周波数で前記第1と第2のRF信号をそれぞれ送信し、ここにおいて前記第1と第2の送信機の内の一方は、前記第1と第2の送信機の内の他方の1つの周波数と1つの位相を追跡するように接続される、ことを特徴とする請求項1−17のいずれかに記載のシステム。
請求項21
第1と第2のデータを搬送する第1と第2の無線周波数(RF)信号を1つの無線通信チャネル上でそれぞれ第1と第2の送信機により送信するステップと、1群の動作モードより1つの動作モードを選択し、前記第1と第2の送信機に対し前記選択された動作モードで動作させるステップと、を有する通信の方法であって、ここにおいて前記1群の動作モードは、1つの保護モード、ここにおいて前記第2の送信機は前記第1の送信機のバックアップとして働き、1つの空間多重モード、ここにおいて前記第1のデータは前記第2のデータとは異なり、前記第1と第2の送信機は同時に送信し、1つのビーム形成モードと、ここにおいて前記第1のデータは前記第2のデータと同一であり、前記第2のRF信号は前記第1のRF信号の1つの位相偏移した複製を有し、前記第1と第2の送信機は同時に送信し、のモードの内、少なくとも2つのモードを有する、ことを特徴とする方法。
請求項22
1つのシステム条件を評価するステップと、前記評価された条件に対応して前記1群の動作モードから前記1つの動作モードを選択するステップとを有する、ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
請求項23
それぞれ第1と第2の受信機を使用して前記第1と第2のRF信号を受信し、第1と第2の受信信号を生成するステップと、前記選択された動作モードに従って前記第1と第2のデータの少なくとも一部を復号するため、前記第1と第2の受信信号を処理するステップと、を有する、ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
請求項24
前記受信信号を処理するステップは、前記選択された動作モードが前記保護モードからなる場合に、前記第1と第2の受信信号の1つからの前記第1と第2のデータの少なくとも一部を復号するステップと、前記選択された動作モードが前記空間多重モード及び前記ビーム形成モードの内の1つの動作モードからなる場合に、前記第1と第2の受信信号からの前記第1と第2のデータを一緒に復号するステップと、を有する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項25
前記選択された動作モードが前記保護モードからなる場合に、前記RF信号を受信するステップは、前記第1の受信機と前記第2の受信機の両方により前記第1のRF信号を受信するステップを有し、ここにおいて前記第2の受信機は前記第1の受信機に対するバックアップとして機能する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項26
前記選択された動作モードが前記保護モードからなる場合に、前記RF信号を受信するステップは、前記第2の受信機を非活性化するステップと、前記第1の送信機の1つの機能不全に対応して前記第2の受信機を起動するステップと、を有することを特徴とする請求項25に記載の方法。
請求項27
前記選択された動作モードが前記保護モードからなる場合に、前記RF信号を受信するステップは、前記第1の受信機と前記第2の受信機の両方を起動するステップと、前記第1の受信機からの前記第1のデータを復号するステップと、前記第1の受信機の1つの機能不全に対応して前記第2の受信機からの前記第1のデータの復号を開始するステップと、を有することを特徴とする請求項25に記載の方法。
請求項28
前記選択された動作モードが前記ビーム形成モードからなる場合に、前記受信信号を処理するステップは、前記第1と第2のRF信号間の1つの位相偏移にかかわりなく前記第1と第2のデータを一緒に復号するステップを有する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項29
前記第1と第2の送信機は、第1のアンテナ間距離だけ互いに離れて配置されるそれぞれ第1と第2の送信アンテナを有し、ここにおいて前記第1と前記第2の受信機はそれぞれ第2のアンテナ間距離だけ互いに離れて配置されるそれぞれ第1と第2の受信アンテナを有し、ここにおいて少なくとも1つの前記第1と第2のアンテナ間距離が、前記第1と第2のデータの一緒の復号が前記位相偏移に影響しないように選択される、ことを特徴とする請求項28に記載の方法。
請求項30
前記受信信号を処理するステップは、前記第1と第2のデータを復号する前に、前記第1と第2の受信信号にそれぞれ直交する第1と第2の位相回転信号を乗ずるステップを有する、ことを特徴とする請求項28に記載の方法。
請求項31
前記動作モードを選択するステップは、前記選択された動作モードを前記複数の送信機と前記複数の受信機の間で調整するステップを有する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項32
前記選択された動作モードが前記ビーム形成モードからなる場合に、前記受信信号を処理するステップは、前記第1と第2の受信信号の測定を実行するステップを有し、前記第1と第2のRF信号を送信するステップは、前記第1と第2のRF信号間の1つの位相偏移を前記測定に対応して修正するステップを有する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項33
前記動作モードを選択するステップは、前記複数の送信機にかかわりなく前記複数の受信機により前記モードを選択するステップを有する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項34
前記動作モードを選択するステップは、データ損失無しに前記複数の動作モードの間で交替を行うステップを有する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項35
前記システム条件は、前記複数の送信機の内の1つ送信機と前記複数の受信機の内の1つの受信機の間の1つのチャネルの1つの特性、前記複数の受信機の内の1つの受信機における1つの受信品質、前記第1と第2のデータの内の1つのデータの1つの機能不全表示および1つの特性、から構成される1群のパラメータから選択された少なくとも1つのパラメータに依存する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項36
前記システム条件は、前記複数の送信機の内の1つの送信機の1つのモデムパラメータ、前記複数の送信機の内の1つの送信機の1つのモデムパラメータ、前記複数の受信信号の内の1つの受信信号の1つの信号雑音比(SNR)、前記複数の送信機と前記複数の受信機との間の1つのチャネルの1つの分散特性、および前記複数の受信機の内の1つの受信機の1つの誤り率、から構成される1群のパラメータから選択された少なくとも1つのパラメータに依存する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項37
前記保護動作モードを選択するステップは、システムに対するメンテナンスの実行を可能にするために前記モードを選択するステップを有する、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
請求項38
前記第1と第2のRF信号を送信するステップは、互いに位相同期している第1と第2のローカルオシレータ(LO)信号をそれぞれ使用して、前記複数のRF信号を生成するステップを有する、ことを特徴とする請求項21−37のいずれかに記載の方法。
請求項39
前記第1と第2のRF信号を送信するステップは、互いに位相同期していない第1と第2のローカルオシレータ(LO)信号をそれぞれ使用して、前記複数のRF信号を生成するステップを有する、ことを特徴とする請求項21−37のいずれかに記載の方法。
請求項40
前記第1と第2のRF信号を送信するステップは、それぞれ第1と第2の位相を有する第1と第2の周波数で前記第1と第2のRF信号を送信するステップと、前記第1と第2の送信機の内の一方の送信機により、前記第1と第2の送信機の内の他方の送信機の1つの周波数と1つの位相を追跡するステップと、を有することを特徴とする請求項21−37のいずれかに記載の方法。
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引用文献:
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